応用
アマルファとは
アマルファの接合メカニズムはアンカー効果による物理的接合のため、
樹脂の化学的な性質にはあまり影響されません。
樹脂が溶けて金属表面の微細凹凸形状に充填されて固化すれば、理論的にはどのような樹脂でも接合が可能です。
樹脂・金属接合マトリクス
Al | ADC | SUS | Cu | |
---|---|---|---|---|
PPS | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
PA6 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
PA6T | ◎ | ー | ー | ー |
PA66 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
PA11 | ー | ー | ○ | ー |
PA12 | ー | ー | ◎ | ー |
SPS | ー | ー | ー | ◎ |
PPA | ◎ | ー | ー | ー |
PBT | ◎ | ー | △ | ◎ |
LCP | ◎ | ー | ○ | △ |
PEEK | ◎ | ー | ○ | ○ |
PC | ◎ | ー | △ | ○ |
PET | △ | ー | ー | ー |
ABS | ○ | ー | ○ | ○ |
PP | ◎ | ー | ー | ○ |
POM | △ | ー | △ | △ |
フェノール | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
エポキシ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
EPDM | ◎ | ー | ー | ー |
NBR | ◎ | ー | ー | ー |
◎ : 射出成形で接合 ⇒ 樹脂破壊
○ : 熱圧着で接合 ⇒ 樹脂破壊
△ : 射出成形または熱圧着で接合 ⇒ 樹脂破壊せず。1MPa以上の接合強度
ー : 評価データなし
このデータにはユーザー様での評価結果も含まれています。
成形にあたって注意する点
樹脂の流動性
樹脂の流動性が低い場合、金属表面の微細凹凸に樹脂が十分に入り込まず、良好な接合が得られません。
金型温度を高くするなど、樹脂の流動性を確保してください。
樹脂バリが出やすい成形条件がアマルファにとって良好な成形条件となります。
樹脂の線膨張係数
樹脂の線膨張係数が大きいと、成形後の冷却時の樹脂の収縮により樹脂内部に応力が発生し、クラックが発生することがあります。ガラスフィラーが入った樹脂を使うことで、樹脂の線膨張係数が低くなり、さらに樹脂の強度が増すために良好な接合が得られやすくなります。
ヒート&クール成形
ヒート&クール成形を利用することで、接合しにくい樹脂を接合させることができます。
アマルファの応用例
ウォータージャケット部品
LED部品